どれを目指すのが正解?FIRE5種類を徹底解説【サイドFIREが一番現実的な理由】

投資
  • FIREの5種類(ファット・サイド・バリスタ・リーン・コースト)の違いがわかる
  • 自分に合ったFIREタイプの選び方がわかる
  • サイドFIREが会社員にとって一番現実的な理由がわかる

皆さん「FIREしたい!」って思ったこと、ありませんか?

僕自身も投資を初めて「FIRE」という言葉を知ったとき、「え、もう働かなくていい人生とかあるの?最高じゃん!」って衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。

でも、調べていくうちに気づいたんです。FIREって実は1種類じゃないんだと。

しかも、多くの人がイメージする「完全リタイアして悠々自適」みたいなFIREは、正直ハードルがめちゃくちゃ高いんです。

でも、FIREには5つの種類があって、その中には普通の会社員でも十分に目指せる現実的な方法があるんです。

この記事では、FIREの5種類をひとつずつわかりやすく解説しつつ、「じゃあ結局どれを目指すのが一番いいの?」という疑問にも答えていきます。僕の結論は「サイドFIREが一番現実的」です。その理由も含めて、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。

  1. そもそもFIREとは?基本をサクッとおさらい
    1. FIREの意味と基本的な考え方
    2. FIREの基本公式「4%ルール」
    3. なぜFIREが注目されているのか
  2. FIREは5種類ある!それぞれの特徴を徹底解説
    1. ①ファットFIRE(Fat FIRE)〜リッチに完全リタイア〜
    2. ②リーンFIRE(Lean FIRE)〜節約特化で早期リタイア〜
    3. ③サイドFIRE(Side FIRE)〜資産運用+好きな仕事で自由に〜
    4. ④バリスタFIRE(Barista FIRE)〜パート+資産運用のハイブリッド〜
    5. ⑤コーストFIRE(Coast FIRE)〜老後資金は確保済み、あとは自由に〜
  3. FIREの5種類を比較!必要資産・難易度・向いている人
  4. サイドFIREが一番現実的だと考える5つの理由
    1. 理由①:必要な資産額が現実的
    2. 理由②:収入源が複数あるからリスク分散になる
    3. 理由③:社会とのつながりを維持できる
    4. 理由④:スキルアップし続けられる
    5. 理由⑤:家族の理解を得やすい
  5. サイドFIREを目指すための具体的なステップ
    1. ステップ①:自分の生活費を正確に把握する
    2. ステップ②:目標資産額を計算する
    3. ステップ③:つみたてNISA・iDeCoを活用して投資を始める
    4. ステップ④:副業・スキルアップで収入の柱を増やす
  6. FIREを目指す上での注意点と落とし穴
    1. 注意①:インフレリスクを忘れない
    2. 注意②:社会保険・税金のコストを甘く見ない
    3. 注意③:暴落時のメンタルを想定しておく
  7. まとめ
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そもそもFIREとは?基本をサクッとおさらい

FIREの意味と基本的な考え方

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略です。日本語にすると「経済的自立と早期リタイア」ですね。

ざっくり言うと、「生活費を資産の運用益でまかなえる状態を作り、早めに会社を辞める(もしくは自由に働く)」という生き方のことです。

アメリカで2010年代にムーブメントになり、日本でも2020年頃から一気に注目されるようになりました。

FIREの基本公式「4%ルール」

FIREでよく出てくるのが「4%ルール」です。これは、アメリカのトリニティ大学の研究(トリニティ・スタディ)がもとになっていて、「資産の4%を毎年取り崩しても、30年以上は資産が枯渇しない可能性が高い」というものです。

つまり、こういう計算になります。

年間生活費 × 25倍 = FIREに必要な資産

仮に年間の生活費が300万円の人なら、300万円 × 25 = 7,500万円が必要という計算ですね。

注意

4%ルールはあくまで米国の過去データに基づいた研究結果です。日本の税制やインフレ率、為替リスクを考慮すると、そのまま適用できるわけではありません。あくまで「目安」として捉えてください。

「7,500万円!?ムリムリムリ……」って思いましたよね。僕も最初そう思いました。でも大丈夫、FIREには種類があるんです。

なぜFIREが注目されているのか

金融庁の「市場ワーキング・グループ報告書」で「老後2,000万円問題」が話題になったのが2019年。あのニュースをきっかけに、「自分の老後、本当に大丈夫なのか?」と不安を感じた人は多いはずです。

さらに、コロナ禍でリモートワークが広がり、「そもそも毎日会社に行く意味って?」と働き方そのものを見直す人が急増しました。

こうした背景から、「お金に縛られない自由な生き方=FIRE」に興味を持つ人が増えているんですよね。

FIREは5種類ある!それぞれの特徴を徹底解説

さて、ここからが本題です。FIREには大きく分けて5つの種類があります。それぞれ特徴がまったく違うので、ひとつずつ見ていきましょう。

①ファットFIRE(Fat FIRE)〜リッチに完全リタイア〜

ファットFIREは、生活水準を一切下げずに完全リタイアするスタイルです。「Fat(太い)」という名前の通り、資産をたっぷり蓄えてからリタイアします。

たとえば、年間生活費が500万円の場合、4%ルールで計算すると必要な資産は1億2,500万円

正直に言うと、これは経営者・高年収の専門職・投資で大成功した人向けですね。一般的な会社員がここを目指すのは、かなり厳しいです。

こんな人向け:年収が高い、もしくは事業で大きく稼いでいる人。贅沢もしたいし、完全に仕事を辞めたい人。

②リーンFIRE(Lean FIRE)〜節約特化で早期リタイア〜

リーンFIREは、ファットFIREの真逆。生活費を極限まで切り詰めて、少ない資産でリタイアするスタイルです。

たとえば、年間生活費を150万円(月12.5万円)まで抑えれば、必要資産は3,750万円で済みます。

ただし、これには大きな注意点があります。

注意

リーンFIREは生活の余裕が少ないため、突発的な出費(病気・災害・家族のイベントなど)への対応力が弱くなります。特に子育て世代には精神的なストレスが大きくなる可能性があります。

こんな人向け:ミニマリスト志向で物欲が少ない人。独身でとにかく早くリタイアしたい人。

③サイドFIRE(Side FIRE)〜資産運用+好きな仕事で自由に〜

サイドFIREは、資産運用からの収入と、好きな仕事や副業からの収入を組み合わせるスタイルです。

完全リタイアではなく、「会社に縛られない働き方を選べる状態」を目指します。

たとえば、年間生活費が300万円の人が、副業やフリーランスで年間150万円を稼ぐなら、資産運用でカバーするのは残り150万円。必要な資産は150万円 × 25 = 3,750万円です。

フルFIREの7,500万円と比べると、必要資産が半分になるんですよね。これ、かなり大きいです。

重要

サイドFIREの最大のメリットは「必要資産が少なくて済む」こと。さらに働き続けることで社会とのつながりも維持でき、精神的な安定感も得やすいです。

こんな人向け:完全リタイアは不安だけど、自由な働き方がしたい人。副業やスキルを持っている(or これから身につけたい)人。

④バリスタFIRE(Barista FIRE)〜パート+資産運用のハイブリッド〜

バリスタFIREは、サイドFIREに似ていますが、パートタイムやアルバイトで働きながら不足分を補うスタイルです。

名前の由来はスターバックスのバリスタ。アメリカではスタバのパートでも健康保険がもらえるため、「パートで保険を確保しつつ、資産運用で生活する」という意味で広まりました。

日本の場合は、パートやアルバイトでも社会保険に加入できるケースが増えています。2024年10月からは従業員51人以上の企業で週20時間以上働くパートも社会保険の対象になりました(※出典:厚生労働省「社会保険の適用拡大」)。

こんな人向け:フリーランスのリスクは取りたくないけど、フルタイムは嫌。安定した雇用を一部残しつつ自由も欲しい人。

⑤コーストFIRE(Coast FIRE)〜老後資金は確保済み、あとは自由に〜

コーストFIREは、他の4つとちょっと毛色が違います。「老後に必要な資産はすでに投資に回してある。あとは複利で勝手に増えるから、今の稼ぎは全部使って大丈夫」という状態です。

たとえば、30歳の時点で1,500万円を年利5%で運用できれば、65歳時点では複利の力で約8,300万円になる計算です(※あくまでシミュレーションであり将来を保証するものではありません)。

つまり、老後の資金は若いうちに「仕込み終わっている」ので、日々の生活費さえ稼げればOK。やりたい仕事に挑戦したり、給料が低くても好きな仕事を選べるようになります。

こんな人向け:今すぐリタイアしたいわけじゃないけど、将来のお金の不安をなくしたい人。キャリアチェンジを考えている人。

FIREの5種類を比較!必要資産・難易度・向いている人

FIRE種類 必要資産の目安 リタイア後の働き方 難易度 向いている人
ファットFIRE 1億〜1.5億円 完全リタイア(働かない) ★★★★★ 高年収・経営者・投資成功者
リーンFIRE 3,000〜4,000万円 完全リタイア(超節約生活) ★★★☆☆ ミニマリスト・独身・物欲が少ない人
サイドFIRE 3,000〜5,000万円 副業・フリーランスで好きに働く ★★☆☆☆ 副業スキルがある・自由に働きたい人
バリスタFIRE 3,000〜5,000万円 パート・アルバイトで一部働く ★★☆☆☆ 安定雇用も残したい・社会保険が欲しい人
コーストFIRE 1,500〜2,500万円(若いうちに確保) フルタイムでもパートでも自由 ★☆☆☆☆ 老後の不安だけ解消したい・キャリアチェンジしたい人


ここまで5種類のFIREを紹介してきましたが、「正直、どれがどれだかちょっと混乱してきた…」という人もいるかもしれません。

なので、ここで一気に比較してみましょう。

以下の表は、仮に年間生活費を300万円とした場合のシミュレーションです。

注意

※この表の数値は4%ルールをベースにした概算シミュレーションです。あくまでシミュレーションであり将来を保証するものではありません。税金・社会保険料・インフレなどは考慮していません。

こうして並べてみると、ファットFIREの必要資産の大きさと、サイドFIRE・バリスタFIREの現実味がはっきりわかりますよね。

次のセクションでは、僕がなぜサイドFIREを推すのか、その理由を深掘りしていきます。

サイドFIREが一番現実的だと考える5つの理由

FIREの種類を5つ見てきた上で、僕がたどり着いた結論は「サイドFIREが一番現実的」ということです。

なぜそう思うのか、5つの理由を解説します。

理由①:必要な資産額が現実的

先ほどの比較でも触れましたが、サイドFIREなら副業収入と組み合わせることで、必要資産を大幅に減らせます

仮に月収30万円の会社員が、年間100万円を投資に回した場合、年利5%で運用すると約25年で3,750万円に到達する計算です。

もちろん簡単ではないですが、ファットFIREの1億円〜超えと比べれば、「見える距離にある目標」と感じませんか?

理由②:収入源が複数あるからリスク分散になる

フルFIRE(ファットFIRE・リーンFIRE)は、収入を100%資産運用に頼ります。つまり、暴落が来たら直撃なんですよね。

一方、サイドFIREなら「資産運用+労働収入」の2本柱があるので、マーケットが荒れても「副業の収入があるから大丈夫」と心の余裕が持てます。

2020年のコロナショック、2022年の米国株下落。こういう局面を見てきた身としては、収入源が1つしかない状態は怖いなと心底思います。

理由③:社会とのつながりを維持できる

これ、意外と見落とされがちなんですが、完全リタイアすると「社会から切り離された感覚」に苦しむ人が少なくないんです。

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、老後の不安として「健康」に次いで多いのが「生きがい・やりがいの喪失」でした。

サイドFIREなら、好きな仕事やプロジェクトに関わり続けることで、人とのつながりや「誰かの役に立っている」という実感を保てます。

理由④:スキルアップし続けられる

完全リタイアすると、ビジネススキルは徐々に錆びついていきます。もし「やっぱりまた働きたい」と思っても、ブランクが長いと再就職は厳しくなりますよね。

サイドFIREなら、働き方の規模は小さくてもスキルを磨き続けられるので、いざという時にフルタイムに戻るという選択肢も残せます。

この「選択肢を残す」というのが、人生において本当に大事だと僕は思っています。

理由⑤:家族の理解を得やすい

「FIRE目指す!会社辞める!」と宣言して、パートナーに「いいよ!」と即答してもらえる人は……正直少ないですよね。

でもサイドFIREなら、「完全に仕事を辞めるんじゃなくて、自由に働ける状態を目指す」と説明できます。これなら家族の理解もグッと得やすくなります。

特に子育て世代は、「収入ゼロになる」というリスクをパートナーに納得してもらうのはかなりハードルが高い。サイドFIREはその不安を和らげてくれる現実的な選択肢です。

サイドFIREを目指すための具体的なステップ

「サイドFIREが良さそうなのはわかった。じゃあ、具体的に何から始めればいいの?」

ここからは、サイドFIREに向けた具体的なアクションプランを紹介します。

ステップ①:自分の生活費を正確に把握する

まず最初にやるべきは、毎月の支出を正確に知ることです。

総務省の「家計調査(2023年)」によると、2人以上世帯の1ヶ月の消費支出は平均約29.4万円です。

ただ、これはあくまで平均。あなたの生活費はあなたにしかわかりません。まずは家計簿アプリなどで最低3ヶ月分の支出を記録してみてください。

ポイント

支出の把握ができたら、「この支出は本当に必要か?」を1つずつチェック。特に固定費(サブスク・保険・通信費)の見直しは効果が大きいです。

ステップ②:目標資産額を計算する

生活費がわかったら、次はサイドFIRE達成に必要な資産額を計算します。

計算式はシンプルです。

(年間生活費 − 年間の労働収入見込み)× 25 = 目標資産額

たとえば、年間生活費が300万円で、副業で年間120万円稼ぐ想定なら、(300万 − 120万)× 25 = 4,500万円が目標になります。

「うーん、まだ大きいな…」と思うかもしれませんが、副業収入を増やせば目標資産は下がるし、生活費を見直せばさらに下がります。変数を自分でコントロールできるのが、サイドFIREの良いところです。

ステップ③:つみたてNISA・iDeCoを活用して投資を始める

目標が決まったら、あとは愚直に積み立てていくだけです。

2024年から始まった新NISAは、年間360万円まで非課税で投資できる制度。つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)を使いこなすことで、効率的に資産を増やせます

また、iDeCo(個人型確定拠出年金)も掛金が全額所得控除になるので、節税しながら老後資金を作れます。

重要

投資の基本は「長期・分散・積立」。一発逆転を狙うのではなく、コツコツ積み上げていくことがサイドFIREへの最短ルートです。

ステップ④:副業・スキルアップで収入の柱を増やす

サイドFIREの「サイド」部分、つまり労働収入の柱を育てることも重要です。

ブログ、YouTube、Webライティング、プログラミング、デザイン、コンサルなど、自分のスキルや興味に合った副業を探してみましょう。

最初は月1万円でもいいんです。それが月3万、月5万、月10万と育っていけば、サイドFIREに必要な資産額はどんどん下がっていきます。

僕自身、ブログを始めた当初は本当に収益ゼロの期間が長くて心が折れそうでした。でも、続けていると少しずつ成果が出てくるんですよね。大事なのは「始めること」と「続けること」です。

FIREを目指す上での注意点と落とし穴

注意①:インフレリスクを忘れない

4%ルールは過去のデータに基づいていますが、日本は近年、急速にインフレが進んでいます。総務省の「消費者物価指数」によると、2023年の総合指数は前年比+3.2%でした(※出典:総務省統計局「消費者物価指数 2023年平均」)。

物価が上がれば生活費も上がるので、「今の生活費 × 25」では足りなくなる可能性があります。ある程度のバッファ(余裕資金)を持っておくのが安全です。

注意②:社会保険・税金のコストを甘く見ない

会社を辞めると、今まで会社が半分負担してくれていた社会保険料が全額自己負担になります。国民健康保険料、国民年金、住民税……。

「退職してみたら、思った以上にお金が出ていく!」というのはFIRE経験者のあるあるです。

注意

FIRE後の社会保険料・税金のシミュレーションは必ず事前に行いましょう。特に退職翌年の住民税は前年の所得に基づいて計算されるため、高額になるケースがあります。

注意③:暴落時のメンタルを想定しておく

リーマンショック級の暴落が来たとき、資産が一時的に30〜40%減ることは歴史的に珍しくありません。

そのとき冷静でいられるか? パニックになって底値で売ってしまわないか?

サイドFIREの場合は労働収入があるので多少のクッションになりますが、それでも精神的な備えは絶対に必要です。暴落時に取り崩し額を調整するなどの「出口戦略」も事前に考えておきましょう。

まとめ

今回は、FIREの5種類(ファットFIRE・リーンFIRE・サイドFIRE・バリスタFIRE・コーストFIRE)について徹底解説しました。

ポイント
  • FIREには5種類あり、必要資産額・ライフスタイルがそれぞれ大きく異なる
  • ファットFIREは理想的だが、一般的な会社員にはハードルが非常に高い
  • サイドFIREは「資産運用+労働収入」のハイブリッドで、必要資産を半分に減らせる
  • サイドFIREはリスク分散・社会とのつながり・家族の理解の面でもバランスが良い
  • まずは「支出の把握」と「少額からの積立投資」を始めることが第一歩

FIREって、聞くとすごくキラキラしたイメージがあるかもしれません。でも、大切なのは「自分にとっての理想の生活は何か?」を考えることだと僕は思っています。

完全リタイアが幸せな人もいれば、好きな仕事を続けている方が幸せな人もいる。正解は人それぞれです。

ただ、もし今「会社に縛られたくない」「もっと自由に生きたい」と思っているなら、サイドFIREは最もバランスの取れた、現実的な選択肢だと僕は確信しています。

完璧じゃなくていい。100点じゃなくていい。まずは最初の一歩を踏み出すことが、未来を変える一番の近道です。一緒にがんばりましょう!

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