- ✅新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の違いがスッキリわかる
- ✅成長投資枠で「買うべき商品」と「避けるべき商品」が具体的にわかる
- ✅個別株・ETF・投資信託の使い分けと、口座開設から購入までの手順がわかる
「新NISAが始まったし、成長投資枠ってやつも使ってみたいけど…結局何を買えばいいの?」
そう思って検索した方、めちゃくちゃ多いと思います。正直に言うと、僕も2024年に新NISAが始まったとき、つみたて投資枠はサクッと設定できたんですが、成長投資枠のほうは「個別株? ETF? 投資信託でもいいの?」と完全に迷子になりました。
で、よくわからないままに「なんか話題になってるから」という理由だけで銘柄を買って、数週間後に含み損を抱えて焦った経験があります。あのときの自分に言いたい、「もうちょっとちゃんと調べてから買おう」と。
この記事では、そんな過去の僕と同じように成長投資枠の使い方で悩んでいる方に向けて、つみたて投資枠との違いから、具体的に何を買うべきか、そして意外とみんなやりがちな「避けたほうがいい使い方」まで、本音で徹底的に解説します。5分くらいで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
そもそも新NISAの成長投資枠とは?基本をサクッとおさらい

新NISAの全体像をざっくり理解しよう
まず前提として、2024年1月からスタートした新NISA制度の全体像をおさらいしておきましょう。
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠があります。旧制度では「つみたてNISA」と「一般NISA」のどちらかしか選べなかったのが、新NISAでは両方を同時に使えるようになりました。これ、地味にめちゃくちゃ大きな変更です。
年間の投資上限は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、合計年間360万円まで。生涯の非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)です。
新NISAは非課税期間が無期限になりました。旧制度のように「5年」や「20年」で期限切れになる心配がないので、長期保有が前提の投資と非常に相性が良い制度です。(※出典:金融庁「新しいNISA」公式ページ)
成長投資枠で買えるもの・買えないもの
成長投資枠の最大の特徴は、投資できる商品の幅が広いこと。具体的には以下のものが購入できます。
【買えるもの】
- 上場株式(国内・海外の個別株)
- ETF(上場投資信託)
- REIT(不動産投資信託)
- 投資信託(つみたて投資枠対象の商品もOK)
【買えないもの】
- 整理・監理銘柄(上場廃止リスクのある株)
- 信託期間20年未満の投資信託
- 高レバレッジ型の投資信託(レバナス等)
- 毎月分配型の投資信託
ここで「おっ」と思った方もいるかもしれませんが、成長投資枠では投資信託も買えるんです。つまり、つみたて投資枠と同じ「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を成長投資枠でも購入できます。これ、あとで詳しく説明しますが、かなり重要なポイントです。
つみたて投資枠との違いを一言でいうと
ものすごくシンプルに言うと、こういう違いです。
- つみたて投資枠:金融庁が厳選した「初心者向け投資信託」だけ買える枠
- 成長投資枠:投資信託に加えて「個別株やETF」も買える、自由度の高い枠
つみたて投資枠は「積立」という名前のとおり、定期的な積立買付が基本。一方、成長投資枠はスポット購入(一括買い)も積立もどちらもOKです。
成長投資枠は「自由度が高い=上級者向け」と思われがちですが、実はつみたて投資枠と同じ投資信託を買うことも可能。初心者でも十分活用できる枠です。
【比較表つき】成長投資枠 vs つみたて投資枠、結局どう使い分ける?
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間投資上限 | 120万円 | 240万円 |
| 生涯非課税限度額 | 1,800万円の内数 | 1,200万円まで |
| 投資対象 | 金融庁指定の投資信託・ETF | 上場株式・ETF・REIT・投資信託 |
| 買付方法 | 積立のみ | 積立・スポット購入OK |
| 個別株の購入 | 不可 | 可能 |
| おすすめの使い方 | インデックスファンドの自動積立 | 投資信託の追加積立 or 高配当株・ETF |
2つの枠の違いを表で整理
言葉だけだとわかりにくいので、主な違いを表にまとめました。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間投資上限 | 120万円 | 240万円 |
| 生涯非課税限度額 | 1,800万円の内数 | 1,200万円まで |
| 投資対象 | 金融庁指定の投資信託・ETF | 上場株式・ETF・REIT・投資信託 |
| 買付方法 | 積立のみ | 積立・スポット購入どちらもOK |
| 非課税期間 | 無期限 | 無期限 |
| 個別株の購入 | 不可 | 可能 |
※出典:金融庁「新しいNISA」制度概要より作成
初心者におすすめの使い分けパターン3選

じゃあ具体的にどう使い分けるのか。僕が考える3つのパターンを紹介します。
パターン①:両方とも投資信託で埋める(最もシンプル)
つみたて投資枠でオルカン(全世界株式)を積立、成長投資枠でもオルカンを積立 or スポット購入。「全部インデックスでいいや」という方にはこれが最強にラクです。仮に月収30万円の方が毎月5万円を全額オルカンに投資するだけでも、年間60万円。これだけで立派な資産形成になります。
パターン②:つみたて枠はインデックス、成長枠で高配当株
つみたて投資枠でインデックスファンドを積立しつつ、成長投資枠では日本の高配当個別株やETFを購入。配当金も非課税で受け取れるので、「将来的に配当収入がほしい」という方には魅力的な戦略です。
パターン③:つみたて枠はインデックス、成長枠は攻めのETF
つみたて投資枠で全世界株式を積立しつつ、成長投資枠ではNASDAQ100連動のETFやS&P500 ETFなど、少し攻めた商品を入れるパターン。リスク許容度が高い方向けです。
パターン②③は個別株やETFの銘柄選定が必要になります。「よくわからないけど、なんとなく」で買うのは危険。迷ったらパターン①の「全部インデックス」が一番失敗しにくいです。
迷ったら「つみたて枠の延長」として使えばOK
結論を先に言っちゃうと、成長投資枠の使い方で迷ったら「つみたて投資枠と同じ投資信託を買う」のが正解です。
成長投資枠だからといって、無理に個別株を買う必要はまったくありません。つみたて投資枠の年間120万円を超える分を、成長投資枠で同じファンドに投資する。これでシンプルに非課税枠を最大活用できます。
成長投資枠で「買うべき商品」と「避けるべき商品」を本音で解説

初心者がまず検討すべき3つの商品カテゴリ
成長投資枠で何を買うか。初心者の方は、以下の3カテゴリから選ぶのがおすすめです。
① 全世界株式 or S&P500のインデックスファンド
鉄板中の鉄板。「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、信託報酬が年0.05775%〜0.09372%以内と圧倒的に低コスト。長期投資の王道です。つみたて投資枠と合わせて、ここに集中投資するだけでも十分な資産形成が可能です。
② 高配当ETF
配当金を非課税で受け取りたい方には、国内の高配当ETF(例:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型ETF〈1489〉など)が選択肢に入ります。ただし、ETFの分配金は再投資されないため、複利効果という意味ではインデックスファンドに劣る点は理解しておきましょう。
③ 個別の高配当株(中〜上級者向け)
日本の高配当株を個別に買い、配当金を非課税で受け取る戦略。銘柄分析ができる方にはおすすめですが、1銘柄に集中するとリスクが高いので、最低でも10〜15銘柄以上に分散するのが基本です。
成長投資枠で「避けたほうがいい」商品
逆に、初心者が手を出さないほうがいい商品もはっきりあります。
❌ テーマ型投資信託
「AI関連」「メタバース」「EV(電気自動車)」みたいなテーマ型ファンドは、一見キャッチーですが信託報酬が高い(年1%超のものも多い)上に、ブームが去ると基準価額が大きく下がるリスクがあります。
❌ よく知らない個別株を「話題だから」で買う
SNSで「この株が来る!」と話題になっていたからといって、事業内容も業績も理解しないまま買うのは投機です。非課税枠を使って損失を出すと、その枠はもったいないことになります。
ぶっちゃけ僕も、新NISA開始直後にSNSで盛り上がっていた某銘柄を「みんな買ってるなら…」と深く考えずに成長投資枠で購入したことがあります。結果、2ヶ月で含み損になり、「なんでちゃんと調べなかったんだ」と後悔しました。非課税枠で損を出すと、通常の課税口座と違って損益通算もできないので、ダメージが二重にキツいんですよね。この経験から、成長投資枠こそ「守りの投資」が大事だと痛感しました。
❌ 外国の個別株(初心者は注意)
米国株などの外国株は、現地で課税される配当税(米国株なら10%)がNISA口座でも差し引かれます。国内での課税は非課税になりますが、外国税額控除の適用もできないので、配当目的なら国内株のほうが税制上有利です。
新NISAの非課税枠は復活する仕組みがあります(売却した翌年に簿価分が復活)。しかし、損失を出してから売却しても「損した分」は戻りません。成長投資枠こそ、堅実な商品選びが重要です。
みんな勘違いしてる?成長投資枠「よくある間違い」3選
間違い①:「成長投資枠=ハイリスクな投資をする枠」
これ、本当に多い勘違いです。「成長」という名前がついているせいで、「グロース株や新興企業に投資しなきゃいけない枠」だと思っている方がかなりいます。
でも実際は、さっき説明したとおりつみたて投資枠と同じ投資信託も買えるんです。名前に惑わされないでください。金融庁の公式ページでも、「幅広い商品に投資できる枠」としか説明されていません。
間違い②:「成長投資枠を使い切らないともったいない」
年間240万円の枠がある成長投資枠。「枠を使い切らないと損」と焦って無理に投資する必要はありません。
仮に月収30万円の会社員の場合、生活費を差し引いて投資に回せるのは月3〜5万円くらいという方も多いはず。年間36〜60万円の投資なら、つみたて投資枠だけで十分収まります。余裕資金がないのに成長投資枠まで無理に使う必要はゼロです。
間違い③:「一括投資は積立より有利だからスポットで全額入れるべき」
「理論的には一括投資のほうがリターンが高い」というデータは確かにあります。しかしこれはあくまで過去のデータに基づく統計的な話。
実際にまとまった金額を一括で投入すると、直後に暴落が来たときのメンタルダメージは計り知れません。仮に240万円を一括投資した翌月に20%下落したら、48万円の含み損。これに耐えられる人は正直少ないです。
だから僕は、成長投資枠でも「分割して少しずつ買う」方法をおすすめしています。最適解かどうかよりも、続けられるかどうかのほうがよっぽど大事です。
投資は「正しいこと」より「続けられること」を選ぶのが鉄則。成長投資枠でも、自分のリスク許容度に合わせて無理のないペースで投資しましょう。
新NISAの口座開設から成長投資枠で購入するまでの手順
ステップ①:証券会社を選んで口座開設する
新NISAの口座は1人1口座しか持てません。だからこそ、どの証券会社で開設するかは重要な選択です。
2024年時点で人気が高いのはSBI証券と楽天証券の2大ネット証券。どちらも新NISAの口座開設が無料で、取り扱い商品数が豊富、さらにクレジットカード積立でポイントが貯まるという強みがあります。
口座開設の申し込み自体はオンラインで完結し、最短で翌営業日〜1週間程度で取引開始できます。マイナンバーカードがあるとスムーズです。
ステップ②:つみたて投資枠と成長投資枠の設定
口座開設が完了したら、まずはつみたて投資枠の積立設定をしましょう。ここは自動積立なので、一度設定すれば毎月自動で買い付けてくれます。
成長投資枠のほうは、積立設定をするか、スポット購入するかを決めます。投資信託を積立するなら、つみたて投資枠と同じように自動設定が可能です。個別株やETFをスポットで買う場合は、市場が開いている時間に注文を出します。
ステップ③:実際に商品を購入する
ここで大事なのが、「先につみたて投資枠を埋めてから、余裕があれば成長投資枠」という順番です。
理由はシンプル。つみたて投資枠のほうが対象商品が厳選されていて、初心者にとって「ハズレ」を引きにくいから。つみたて投資枠の月10万円(年120万円)を使い切った上で、まだ投資余力があるなら成長投資枠に回す。この順番を守るだけで、大きな失敗は防げます。
証券会社によっては、成長投資枠での「クレカ積立」の上限や対応カードが異なります。口座開設前に各社の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
成長投資枠を使った20年シミュレーション|コツコツ積立でどうなる?
月3万円×20年のシミュレーション
「実際にどれくらい増えるの?」が一番気になるところですよね。ここでは仮に、成長投資枠で月3万円を20年間、年利5%で運用した場合のシミュレーションを見てみましょう。
- 毎月の積立額:3万円
- 投資期間:20年
- 想定利回り:年5%(税引前)
- 元本合計:720万円
- 運用益:約513万円
- 合計:約1,233万円
通常の課税口座なら、この運用益513万円に約20.315%の税金(約104万円)がかかります。でもNISA口座ならこの104万円がまるまる非課税。これが新NISAの圧倒的なメリットです。
※あくまでシミュレーションであり将来を保証するものではありません。年利5%は全世界株式の過去実績を参考にした仮定値です。※出典:金融庁「つみたてシュミレーター」を参考に筆者作成
「年間240万円フル活用」した場合はどうなる?
次に、余裕資金が潤沢にある方のケース。成長投資枠の年間上限240万円(月20万円)をフル活用して、同じく年利5%で20年運用した場合です。
- 元本合計:4,800万円
- 運用益:約3,420万円
- 合計:約8,220万円
非課税で浮く税金は約695万円。もはや車1台分です。もちろん、月20万円を投資に回せる人はなかなかいないと思いますが、「枠のポテンシャルとしてはこれだけある」という参考にしてください。
大事なのは「枠を使い切ること」ではなく「自分が無理なく続けられる金額で始めること」。月1万円でも月3万円でも、長期で続けることが何より重要です。
まとめ
ここまで、新NISAの成長投資枠について、つみたて投資枠との違いから具体的な商品選び、よくある間違い、口座開設の手順、シミュレーションまで一気に解説してきました。
- 成長投資枠は年間240万円、投資信託・個別株・ETF・REITが購入可能
- つみたて投資枠と同じ投資信託も買える。無理にリスクを取る必要はない
- 初心者は「つみたて枠を先に埋める → 余裕があれば成長投資枠」の順番が安心
- 迷ったらオルカンやS&P500のインデックスファンドを成長投資枠でも買えばOK
- テーマ型ファンドや「なんとなく話題の個別株」には手を出さない
最後に、「今日から1つだけ変えるなら」という話をさせてください。
もしまだ新NISAの口座を開設していないなら、今日中にSBI証券か楽天証券の口座開設ページを開いて、申し込みボタンを押してください。口座開設は無料だし、開設したからといってすぐに何かを買う必要もない。でも、「口座がある状態」と「ない状態」では、投資を始めるハードルがまるで違います。
成長投資枠をどう使うか、どの商品を買うかは、口座ができてからゆっくり考えればいい。まずは「始められる環境」を今日つくること。それが、未来の自分への一番の投資だと僕は思っています。
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